酉年生れのせいか、鳥好きな私は
鳥を見るのも、飼うのも、食べるのも好きだ。
「見る」「食べる」は続けているが、
「飼う」は久しくしていない。
小学校から高校にかけて、
真っ白な文鳥を飼っていた。
仲良しの彼には、ある「奇跡」をみせてもらったこともある。
十数年長生きして、ある朝眠るように、老衰で死んだ。
亡骸は箱にいれて、家の庭に、誰にも教えずに埋めた。
その後、父が事業に失敗し、この家と庭は売られ、
よその人のものになり、
その後さらに売られて、いまはビルが建っているらしい。
コンクリートの下にある庭に眠る
一羽の白い鳥の夢を、
いまもときどき見ます。