私が小学生の頃の思い出です。
たいていは小学生の学校帰りって駄菓子屋さんに寄ったり、公園のグラウンドのような所で遊ぶのでしょうか。
私は当時それほど広い交友関係を持っていなかったので、
友達と2人で、いつもある公園に行っていました。
その地元の公園は本当に小さな公園で、滑り台一つと砂場しかありません。
さらに、長い坂のてっぺんにあり、公園の半分は柵に囲まれ、その先は崖のようになっています。
そのため人はほとんど立ち寄らず、おそらく認知度もかなり低いです。
ですが、そんな公園が私たちの穴場×一番の場所でした。
なぜなら、その公園から見える夕陽、そして日没は、本当に綺麗で時間を忘れてしまうほどだったからです。
オレンジの空は、いつも暮らしている慣れ親しみ過ぎた町を、何か愛しいもののように感じさせてくれました。
そんな綺麗に染まる町を見たくて、私と友達は何度もその公園に通いました。
馴染みのあるこの町で、唯一私たちが知っているであろう、
この公園とそのオレンジがいつまでも忘れられない、私の大切な思い出です。