以前アパートの1階に住んでいて、自分の部屋からベランダに出ると目の前が公園だった。子どもが多い地域だったこともあり、いつも遊んでいる子どもたちの声が聞こえてきた。私も小さい頃はよく遊んだ。遊具は多くないが、広い公園だったので色んな遊びができた。私のお気に入りは砂場で、友達と飽きもせずアリを集めて遊んだ。地域のお祭りも、夏休みのラジオ体操もこの公園で行われた。子どもたちが遊ぶのに夢中になって帰るのが遅くならないように、うちの母がベランダに見やすい時計をぶら下げていた。のど乾いたからお茶ちょうだい、ボールがベランダに入っちゃったから取らせて、けがしたから消毒させて、と子どもたちが家に訪ねてくることもあった。中学生になると公園で遊ぶこともなくなり、子どもたちと関わることもなくなった。部屋で勉強していると、子どもたちが楽しそうに遊ぶ声が聞こえてきて微笑ましかった。日当りの良い部屋だったので天気の良い日はカーテンを開けて網戸にして過ごした。平和な公園の風景がとても好きだった。今は福岡市に引っ越したので、10年以上側で過ごしてきたあの公園がとても懐かしい。